こんにちは。りーちゃんです。
産後パパ育休(出生時育児休業)が今年の10月1日から施行されました。最近は長期で育休をとる男性も増えてきたのではないでしょうか。
今回は、男性は育休をとるべきなのか?について夫が実際に育休を取ったレポを書いてくれたので、シェアしたいと思います。
育休を取るか迷っているプレパパさんや、夫に育休をとってもらうべきか迷っているプレママさんにはぜひ読んでもらいたいと思います。
※今回の執筆者は私ではなく夫となります。夫には掲載の了承をとっておりますのでご安心ください。
約一か月育休を取得
私の話になりますが、妻の出産に合わせて約4週間の休暇を頂きました。とはいっても、いわゆる法律上の育児休暇を利用した訳ではなく、コロナのせいで余っていた有給休暇を利用しただけで、年末年始の休業日も重なったためにこれほど長期間の休暇となりました。
なお、年末年始の休業日も重なったためにこれほど長期間の休暇となりました。普通の有給で一か月休むのは若干長いですが、年末年始のホリデーシーズンとちょうど重なり、多少長期の休暇を取ったとしても業務的な支障は少なく会社への後ろめたさも小さかったため、休むことができました。
また、上司が
上司「日本の法定の育休はとらないのか?」
上司「第一子だしお前が好きなようにするべきだ」
と言ってくれて神フォローもあったこと、さらには、会社の会計基準と業績の都合で、有給の年内消化が強く促進されていたこともあって、有給休暇という形で約1ヶ月のパパ活期間を過ごすことになりました。
育休中 – やはり(妻の)実家しか勝たん
休暇中は妻の実家へき行き一緒に暮らしました。ええ、磯野家のマスオ状態です。
炊事・洗濯等の家事は義父母に任せて夫婦は新生児のケアに集中できるのは非常に大助かりで、実家のサポートが有ると無いとでは、ゲームでいうNormalとVery Hardくらいの難易度の差があると思います。
さて、休暇を取って妻の実家まで来た以上は育児に全集中するしかありません。沐浴は私の担当(けっこう夫婦で共同)になりましたし、おむつ交換もほぼ半々でした。流石に母乳は出ないので(ミルクは割と私が対応)、深夜の授乳など妻に負担が偏ってはいましたが、夫婦で協力し、過度にストレスを感じることなく育休期間を過ごすことができたと思います。上記の分析について妻からは反論もあるかも知れませんが、実際のところ、娘の存在が愛らしくて体が自然と動いてしまいました。
なお、滞在中は「育児は妻と共同してやっているけど、それ以外は仕事もせず、ゴロゴロして飯だけ大食いする娘婿」状態だったので、先方のご両親が私のことをどう思っていたかは怪しいですが、そんなことも気にせず甘えてしまいました。初孫の可愛さに免じてすべて許してくれることを願います。
父親はどこまで育児に参加すべき?
一般論として父親がどこまで育児参加すべきかという点についてはこれといった意見を持ち合わせておらず、基本的にはそれぞれの家庭の問題だと思います。「仕事を休んでいるなら母親がやるべき」とか「父親も育休を取るべき」みたいな意見も否定はしませんが、その考えを人に押し付けたり、「最近はこういうのが普通」とか「みんなこうしてる」みたいな決め方をするのは好きではありません。SNSなんかで他人が言っていることからは表面上のことしか分からないし、上を見ても下を見てもキリがありません。
ただ、夫婦で共同して育児をするにあたって「最初が肝心」というのは大いにあるなと感じました。夫が最初にやり方を教えてもらわないまま育児が続くと、妻と夫の育児スキルに大きな差がついて、いざ参加しようとしても、
妻「こんなこともできないなら私がやる(ゴミムシめ)」
夫「分からないからそっちでやってくれない?」
みたいなことになりやすいと思います。例えると、中学生にもなって九九を教えてもらうのは何か恥ずかしく、教える側も「こんなこともできないの」ってなるのと似た話だと思います。「対等な立場の人に一から教えるor教わる」スキルと度量を持っている人は意外と少ないです。
しかも、出産から時間が経つほど育児疲れで不機嫌になっているため、なおさら下手に参加しづらい空気になっていくでしょう。最低でも一週間、いや、3日(なんなら1日)でもいいので、妻子の退院直後に休みを取って最初の作業を共同して習得しておくのが望ましいと感じました。それ以外にも色々な考慮要素があると思うので、どれくらいの休みを取るのがいいかは機会があれば別記事で触れたいと思います。私の場合、実家のサポートもあり、妻の産後の肥立ちが非常に良かったこともあり、約1ヶ月という育休期間はそれなりに十分だったと感じています(妻がどう思っているかは知りません)。
有休が余っていなかったら?
たまたま有給休暇が余っていたこともあり、このような形で長期の休暇を取ることができましたが、有給休暇が無ければ育児休暇を取ったかどうかというと、正直疑問です。前述した神上司の存在を前提にすれば、職場との関係では法定の育児休暇を取得することも訳ありませんでしたが、一番の障害となったのは経済的事情でした。妻としても、「休んで欲しいがお金も欲しい」というのが正直な所だったと思います。実際、妻の当初の提案は、「オフィスに通勤できない場所にある妻の実家からのリモートワーク」でした(妻子は実家に帰ることが大前提)。
育休とっても何とかなるくらいの蓄えはありますが、育休手当だけでは手取はガクンと落ちますし、そこまでして育休を取るという判断にはならなかったと思います。仮に第二子が誕生したとして、有給が無かったら、今回と同じだけの長さの休暇を育休という形で取得するかは分からないですし、一週間くらいだけ育休を取るという判断になる可能性もあると思います。
総括
旅行も行けない状況の中で有給が余っており、有給の消化という形で育児のための休暇を取得できたのは非常に良かったと思います。ただ、今回私がこれだけまとまった休暇を取れたのは、キャリアの基礎と職場でのポジションの確立がある程度できていたこと、会社の休暇尊重風土、神上司・社内クライアントとの良好な関係が前提にあったとは思います。何がベストかは人それぞれの事情によって異なるかと思いますが、私は私で、こうして運よく娘との時間を享受できたことに感謝したいですし、夫婦共同での新生児の世話は想像していたよりも幸せな時間となりました。
追記:妻目線から
以上が夫の育休を取ってみた感想です。
それでは妻の私から見た夫の育休取得について少し補足として書いてみたいと思います。
基本的に夫が詳細に書いてくれた通りで、「きれいごとばっかり書いているけどそんなに育児してなかったじゃない!」みたいな感覚はまったくありません。むしろ、もっと自己評価が高くても良いのではと思ったくらい、主体的に赤ちゃんのお世話をしてくれました。
私の場合、産後よりも妊娠中がかなり体調不良で辛かったので、妊娠期間からずっと精神的にサポートしてくれたことも非常に感謝しています。
約一か月マスオさん状態で私の実家に居候していたのですが、私の両親や祖母にとても気に入られて、「本当にいいひとだね、いいパパだね」と影で褒めたたえられていました(笑)
初めての育児で右も左もわからず夫婦で試行錯誤しながら共同作業を行うのは、当時は必死でしたが今思うととても微笑ましい幸せな時間だったと思います。
試行錯誤しながら共同作業を行い、おむつ替えやミルク作り、沐浴のスキルを夫婦で同じレベルまで合わせておけば、お互い自ずと信頼感が生まれますし、その後の家庭生活で奥さんがイライラすることも少なくなると思います。
ここで夫が協力してくれるか、してくれないかで夫婦の未来が左右されるといっても過言ではないでしょう。それくらい赤ちゃん(特に新生児)のお世話は大変です。
また、奥さんと赤ちゃんのそばにいるだけでも新生児のお世話の大変さがわかるので、育休を取ってもらえれば奥さんは精神的にもとても安心すると思います。
育休が取りづらい、キャリアに響きそうなど懸念事項はたくさんあると思いますが、人生で数回あるかないかの大事な転機であることは間違いないので、数週間でも取得してみることをおすすめしたいと思います。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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